足尾山塊 水行寺山(1326.9m) 2013年6月30日  カウント:画像読み出し不能

所要時間  5:13 林道−−5:22 水行寺山 5:26−−5:31 林道

場所群馬県沼田市(旧利根村)
年月日2013年6月30日 日帰り
天候霧雨
山行種類籔山
交通手段マイカー
駐車場林道脇の路側に駐車
登山道の有無無し
籔の有無下草少なく籔というほどではない
危険個所の有無無し
山頂の展望樹林で展望なし
GPSトラックログ
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コメント地形図に書かれていない林道を辿り山頂南側鞍部まで車で入って山頂を往復。林道付近以外は籔は薄く歩きやすい。山頂は唐松植林で展望皆無




地形図に記載がない林道の入口 鳥獣避けゲート。施錠無し
ダート区間も普通車でOK 南側鞍部に駐車
ここから尾根に取り付く 最初だけ籔が濃い
樹林に突入すると籔は無くなる 尾根を適当に登る
山頂付近 唯一の山頂標識


 水行寺山は皇海山から西に延びる山の末端部にある。たぶんほとんど登る人はいないだろう。この名前を初めて知ったのは岡田さんの「足尾山塊の山」(白山書房 昭和63年7月20日発行)で、中倉山から皇海山に登り、水行寺山へ抜けている記録が載っている(昭和59年11月10〜11日)。この当時はネットなど存在しない時代なので、今と比べれは比較にならないほど情報が少ない中で岡田さんが独力でやってのけたことになる。本書が発行された昭和63年は私は学生だったが、まさか20年以上経過して自分が籔屋になっているとは予想だにしなかった。学生時代からいつの日か登りたいと考えながら今日を迎えてしまっていた。

 地形図を眺めると水行寺山北西側から破線が上がっているので、これを利用するのが一番お得だろう。途中まで実線、途中から破線に変化しており、破線部分は廃林道かもしれない。本当に道が存在するか保証はないが、地域的、標高的に考えて籔はほとんど無いと思えた。

 国道から平川集落に入り、泙川を箸で渡って畑の中をウネウネと上って行き、最高点の手前で左に入る道を探す。分岐はいくつかあり、最初に送電線巡視路標識が付いた荒れた林道、次に林道、カーブ手前で舗装された林道が現れた。舗装の林道は地形図の林道と入口が違い「林道鬼岩線」と書かれていた。この名前からはどこに続いているのか判断できなかったが、後から考えてみたら水行寺山北東側にある鬼岩が名前の起源らしい。そこを思い付けば安心して入れたのだが、現場ではどこに向かうか分からぬまま入ってみることにした。何しろここより手前にあった2つの林道は、普通車ではちと厳しそうな状態だったのだから選択の余地はない。

 位置口から少し入ると鳥獣避けのゲートがあり開けたら閉めろとの注意書きが。施錠されいないようなので先に進む。送電線が立つ尾根とは谷を隔てった反対側を登っていき、どうも地形図の実線部分に乗ったような感じだ。コンクリート舗装で広い道幅で立派な林道が続くのには驚きだ。谷に面した斜面を直線状に登っていき地形図の破線に入ったようだがまだ立派な林道が続く。このまま谷に沿って登っていくと思いきや、途中で左にカーブして東に向かって上っていくのはいい傾向だ。やがて左に大きくカーブ、ここに携帯基地局のような鉄塔があり舗装はここまでだが、ダートの路面はさほど荒れておらず普通車でも問題なく走行できた。舗装終点付近が山頂北側のように思え、そこから取り付いてもいいのだが、林道はまだ先に延びていてもしかしたら山頂まで延びているかもしれないと先に進む。道は山頂西斜面を巻いて南側で細い尾根に乗る。ここは皇海山から続く尾根の真上であり1250m鞍部だ。これより先に進むと山頂から離れるのでここから取り付くことに。カーブには車を置くスペースもある。GPSの電源を入れると山頂まで約200mと出た。

 林道に面した部分は日当たりがいい影響か籔が目立ち、山頂まで予想よりも籔が深いかと心配になり、昨夜の雨で濡れた葉で全身びしょ濡れになりそうなので上下ともゴアを着用。周囲はガスがかかって僅かであるが細かい霧雨も感じられる。昨日の奥袈裟丸山で登山靴が濡れたままで、新しい靴下を履いてもすぐに濡れてしまって気持ち悪い。まあ、今日は短時間で済むからいいけど。

 少し削られたところから尾根に取り付き、濡れた葉を潜りぬけて上を目指すとすぐに籔っぽい区間を抜けて落葉樹の混じった背の高い唐松植林帯に入る。地面には下草は無く足元が濡れることもなく快適に歩ける。なんだ、籔っぽいのは最初だけか。山頂まで同じような植生が続く。鹿の糞、鹿道が見られるのでここも鹿が濃いようだ。

 傾斜が緩むと山頂の一角(南端)に到着、地面にはピンクリボンが結びつけられた低い棒が立っていたので三角点があるかと思ったら何も無い。まだ僅かに登っていくとまた同じような棒が立っており、その手前に三角点が頭を出していた。山頂一帯も唐松植林帯で展望は全く無いが、どうせ今日はガスの中で展望は皆無だ。「足尾山塊の山」を読み返してみると、その昔は三角点は籔に埋もれていたとの記述があり、樹林の隙間から皇海山が見えたと書かれているが、何せ約30年前の記録であり唐松の成長を考えれば展望が無くなってしまうのはしょうがない。

 帰路は往路を戻る。短時間の山であったがそれなりに思い入れのある山に登れて満足だ。

 

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